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断食効果・デトックスに関する記事
2023.12.20
CategoryDETOX

感動の瞬間!断食が引き起こす驚きの身体の反応

デトックスの症状

断食はまさに体内の浄化作業、いわばデトックス(毒出し)のプロセスです。そしてこのデトックスが引き起こす症状は多岐にわたります。その中でも代表的なのが、宿便の存在です。断食を始めてから、おおよそ3日後に宿便が体外へ排出されることがあります。この宿便は一目瞭然で黒さが際立っています。形状にはバリエーションがあり、硬いもの、コロンとしたもの、海苔のように黒光りしたものまでさまざまです。

また、口内炎ができる人もいます。舌が真っ黒 に変わったり、尿が黄色く変化することもあります。ただし、これらの変化を目にすると、まさに断食の効果を実感できる瞬間と言えるでしょう。

更に、頭痛や吐き気が起こることもあります。おおよそ3日目で脂肪を燃焼しようとする際に、これらの症状が現れることがあります。新たなエネルギー供給が不足しているため、体内に蓄積された脂肪を燃焼しようとする反応が出るわけです。

ボーッとした頭はエネルギー不足のサイン。頭痛は我慢できる程度のものではありますが、長時間続くこともあります。しかし、4日目に差し掛かると、まるで新たな自分が誕生したかのように頭がクリアになることもあるのです。

これらの好転反応は栄養素の補給によって改善されることもあります。ただし、好転反応には個人差があり、1週間かかってようやく反応が出るという人もいます。特に抗ガン剤やステロイドを使用している場合は、デトックスが遅れるか、時間がかかることがあるので注意が必要です。

デトックス

 

断食の好転反応①

空腹感

断食を経験することで、我々が感じる「空腹」は、実は血糖値の上下によるものです。断食は文字通り「食事を断つ」行為であり、その結果として空腹感が生じるのは当然のことです。

現代の生活では、過食が横行しており、朝食、ランチ、おやつ、夕食、夜食と一日中何かしらを口にすることが一般的です。このような習慣が身についていると、実際に空腹を感じることが少ないかもしれません。お腹が少し鳴っただけで、機械的に食事を摂ることが習慣になってしまっているかもしれません。

しかし、断食を行うと、たとえ1食を抜いただけでも空腹感に襲われます。2食目で強い空腹感を覚えることもあるでしょうが、2日間の断食を経ると体が慣れ、強い空腹を感じにくくなります。これは、単に慣れてしまったからではなく、空腹のメカニズムに関する研究データでも裏付けられています。

一般的には、空腹は胃腸で感じるものと考えられがちですが、実際にはそうではありません。食事を摂ることで血糖値が上下するため、それによって空腹を感じるのです。したがって、血糖値が安定している場合、空腹感をほとんど感じなくなることが研究から明らかにされています。断食を通じて一日だけの体験者も、この舞台裏を知ることで空腹との戦いに臨むことになります。

好転反応①

 

断食の好転反応 ②

倦怠感

好転反応は、体が改善しようとするプロセスで生じる一時的な反応の一環であり、その中でも倦怠感はその第一段階に位置しています。この倦怠感は、体内の毒素や老廃物が血液中に流れ出る影響を受け、一時的な疲労感やだるさ、時には発熱まで引き起こすものです。

好転反応全体として、漢方薬やマッサージ、鍼灸などの自然療法においても見られます。頭痛、吐き気、下痢、吹き出物などが特に顕著で、これらの症状は細胞内の毒素や老廃物が血液中に放出されることによって生じ、通常は段階的に収まっていくものです。

倦怠感は好転反応の初期段階で現れ、断食を始めて1~2日目から感じることが一般的です。これは、糖質が体に供給されなくなり、肝臓や筋肉に蓄えられた糖質を臨時的に体が補給することによって引き起こされるとされています。

また、体が飢餓状態と認識し、細胞が自らの中に蓄えられた古いタンパク質を分解し、新しいタンパク質を合成する機能が活性化することも、倦怠感の原因とされています。

特に食生活が乱れている人や、肉や砂糖を多く摂取している人は、好転反応が現れやすく、それに伴い倦怠感を強く感じることが多いようです。倦怠感は一時的なものであり、断食を継続することで体が新陳代謝を整え、健康な状態に向かっている兆候と捉えることができます。

倦怠感に襲われても、横になって体を休めることで症状の緩和につながります。

好転反応②

 

断食の好転反応③

頭痛

断食中に頭痛が発生することは珍しくありません。早い人では断食開始の1日目から感じ、一般的には3日目あたりから経験されることが多いです。この頭痛の理由はまだ完全に解明されていませんが、いくつかの要因が関与している可能性があります。

医学的には、急激な血糖値の低下が頭痛を引き起こす可能性があります。また、血液中の血糖の低下を補うためにケトン体が大量に放出されることも頭痛の原因とされています。水分不足や糖質不足も頭痛を引き起こす可能性があります。

一部の人にとっては、水分と糖分(例: 黒飴など)の摂取が頭痛の改善に繋がることがあります。断食による頭痛は通常、緊張型頭痛と呼ばれ、締めつけられるような痛みが特徴的です。頭痛が強すぎる場合は、断食を一時中断して医師の診察を受けることも検討すべきですが、軽度な場合は水分と糖分の補給、十分な睡眠などで対処することができるでしょう。

なお、カフェイン、アルコール、タバコを摂取していた人は、これらの物質からの離脱症状も頭痛を引き起こす可能性があります。断食を始める前からこれらの摂取を減らしておくことが効果的です。

断食に入る1週間前から、甘い物やジュースなどの血糖値を乱す食品の摂取を控え、また添加物の多い食品も避けることが頭痛予防につながります。断食による頭痛の原因は、普段の生活習慣や食習慣の影響が大きく関与しており、改善すれば好転反応として自身の体にポジティブな変化が現れることでしょう。

 

断食の好転反応④

眠気・目ヤニ

断食2日目が眠気のピーク、

断食を始めると、しばしば眠気に襲われることがあります。これは好転反応の一環であり、通常は頭痛とともに好転反応の代表的な症状とされています。眠気が生じる背後には、体内のエネルギーの変化が関与しています。

通常、食べ物を摂ることで得られるエネルギーが断食によって枯渇します。このエネルギー不足により、体は省エネモードに切り替わり、活動が制限されます。つまり、省エネの原理に従い、眠気が発動されるのです。断食中は体が余分なエネルギーを使い果たさないようにし、効率よく運用するための生理学的な変化と言えます。

また、断食により低血糖に陥ることがあり、これが頭がボーッとして思考が鈍くなり眠気を引き起こす一因となります。ただし、これらの症状は時間の経過とともに緩和され、徐々に改善される傾向があります。

断食の2日目が眠気のピークとされています。この時点では体内のグリコーゲンが使い果たされ、筋肉が分解され、脂肪がエネルギーに変わり始めるため、眠気が強くなります。しかし、脂肪を燃焼してエネルギーに変換するプロセスが進むと、体が安定し眠気が軽減されるでしょう。

目ヤニも断食中に現れる現象の一つです。異物の侵入による免疫反応と共に、代謝活動によって生じることがあります。目ヤニや皮膚の状態が改善されることで、デトックスの効果を感じる人もいます。質の良い睡眠はデトックスの一環として機能し、目覚めの軽さが断食の魅力の一部となります。

 

断食の好転反応⑤

吹き出物・肌荒れ

好転反応は断食中に体が毒素や老廃物を排除する際に生じる一時的な症状であり、これが肌の状態にも影響を及ぼします。

老廃物は便や尿といった内側からの排泄だけでなく、汗や皮脂として外側にも現れます。この過程で、多くの人が断食中に肌荒れや吹き出物、カサカサといった症状を経験します。

これは過去の食事からの老廃物や未処理の毒素が排除され、表面に現れる結果です。例えば、過剰な食事によって腸に滞留していた残留物が断食によって排泄され、それが肌荒れや吹き出物の原因となります。ただし、これは一時的な現象であり、断食が進むと肌は落ち着き、美肌へと変わっていくとされています。

断食を続けることで肌のツヤが向上し、美肌への効果が期待されます。広範囲に湿疹やじんましんが出る場合も一時的なものであり、これは体内の毒素が排出されている証拠と捉えることができます。アトピー性皮膚炎の人が断食を始めると、初めは症状が悪化することがありますが、断食を進めるうちに改善し、美肌に変わるケースもあります。

好転反応は通常、状態が最も悪い部位から始まり、その部位が改善されると次の部位に反応が現れるという特徴があります。ただし、好転反応でない場合や、湿疹やじんましんが治まらない場合は、断食を中止するか医師の判断を仰ぐなど注意が必要です。個人差があるため、自身の体調に敏感に注意しながら断食を進めることが重要です。

 

断食の好転反応⑥

下痢・便秘

好転反応は個人差がありますが、断食中に現れる一つの視覚的なサインが「便」です。一部の人は「お腹が緩くなる」「下痢をする」という症状が見られます。これは、断食によって強力なデトックス効果が働き、腸が余分な老廃物を排出する結果として下痢が引き起こることがあります。

通常の下痢は食中毒や食べ過ぎ、体の冷えによって引き起こることが一般的ですが、断食中は固形物を摂らず、基本的には水分のみを補給します。これにより、胃腸は栄養を吸収する作業を休むことができ、水分の排出作用が強まり、下痢が発生する仕組みです。

逆に、便秘になることもあります。これは、これまでの食事からの栄養吸収に慣れた腸が、急に食物の供給が途絶えたことに対する反応です。腸が栄養素の不足を感じ、残りカスを溜め込もうとするために引き起こります。しかし、時間が経つと腸も調整され、過剰な老廃物や不要な物質を排除する働きが強まり、便秘も一時的なものとなることが一般的です。

断食が進むと、時折黒い便が出ることがあります。これは「宿便」と呼ばれ、これまで排出されずに腸内で溜まっていた老廃物を指すことがあります。緑や黒っぽい便、コロコロとした形状の便など、様々なケースが見られますが、断食後における腸の状態は爽快感につながります。宿便の排出が目的で断食を行う人もいます。

便による好転反応は下痢や便秘の形で現れますが、どちらもお腹の中のデトックスプロセスの一環です。断食中は十分な水分補給が重要です。

 

 

断食成功のカギは断食明けにある⁉︎

断食のライフスタイル

揚げ物や飲酒の再開はいつ?断食期間が終了するのは、重湯、おかゆ、普通食を摂ったときです。ただし、回復食を摂ることが終着点ではありません。断食の効果を長続きさせるためには、食生活を見直す良い機会と考えています。

回復食をきちんと摂り、徐々に日常の食事に戻れたら、揚げ物も遠慮なく楽しんでください。ただし、食べ過ぎには注意が必要です。よく噛んで、腹八分目を心がければ、罪悪感を感じることはありません。

基本的には断食明け(回復食3日経過後)の4日目以降は何を食べても構いません。断食中に酵素ジュースを飲んでいた方は、習慣として続けることもあります。
ただし、日常でも同様に行うと、栄養過多や食事のリズムの乱れが生じる可能性があります。

断食を行う際は、しっかりと計画し、回復食を適切に摂ることが重要です。断食施設には、1年に1回お酒を抜きに来る方もいます。お酒は断食後には避けるべきかとの質問がありますが、体内の巡りが良くなるため、断食明けのお酒は効果的です。ただし、適量を守り、飲みすぎには気を付けましょう。

断食明けは体内がリセットされた状態です。解放感に駆られての大量飲酒は避け、内臓の声を聴きながら嗜むことが大切です。

 

出典:「スーパーフーズモリンガ断食 断食施設に21年間勤めた私が学んだ断食メソッド」吉田益也 (著)  出版社:徳間書店