- 2023.12.20
- CategoryDETOX
断食の秘密に迫る!驚きの効果で理想の健康を手に入れよう
古今東西のことわざで見る断食
ピラミッドの練文には、なんと6000年前の知恵が刻まれています。「我々は食べる量の4分の1で生き、4分の3は医師のために食べる」。この言葉は、少食こそが健康の源であり、食べ過ぎは医師の儲けの源であることを教えています。現代においても、毎日の食事量を4分の1に減らすことで、健康的な生活が可能なのです。
もともと東洋医学であった日本も、もう一度、江戸時代の医者、貝原益軒(江戸時代の本草学者、儒学者。1709年[宝永6年]に日本の生物学、農学を記した『大和本草』を発行、1712年[正徳2年]には養生(健康、健康法)についての指南書である『養生訓』を記した)が残した「腹八分目」という言葉を思い出してみるべきではないでしょうか。
とびきりの少食者が、結局は最も食べる者となる聖書にはキリストの言葉として、「病気は祈りと断食で治しなさい」と書かれています。
それを裏付ける、アメリカの研究を紹介しましょう。
食べ過ぎは、血中のコレステロール値を急上昇させます。高いコレステロールが流れる血液はドロドロとして、正常な循環を阻害します。このため、体が無理に血液を全身に送り込もうとすると、高血圧になるリスクが高まります。
糖尿病
糖尿病の原因は多岐にわたりますが、肥満だけが発症の鍵ではありません。病気が発症する際には、遺伝的背景や運動不足、美食による肥満など、様々な要因が複雑に絡み合っています。医療現場では、糖尿病の原因として遺伝、年齢、肥満、そして生活習慣(運動不足)を挙げています。
高尿酸血症
一般的に痛風として知られる高尿酸血症は、「贅沢病」とも呼ばれ、食事の乱れが直接の原因とされています。食べ過ぎや運動不足によって引き起こされ、血中尿酸値の上昇に拍車をかけます。また、アルコールの多飲や間食も高尿酸血症のリスクを高めます。
動脈硬化症
動脈硬化症の主な原因は、「高脂血症」と「高血圧」です。エネルギー摂取の増加やコレステロール、動物性脂肪の多い食事が血液中の脂質を増加させ、動脈硬化症を引き起こします。脳卒中や心疾患の元凶ともいえるこの病態は、食べ過ぎが原因であることが明らかです。
虚血性心疾患
虚血性心疾患は狭心症や心筋梗塞のことを指し、その原因も動脈硬化症に起因しています。心臓にできた血栓が心筋梗塞を引き起こすことから、心臓に対する食べ過ぎの影響が如実に表れています。
美肌の秘訣と免疫アップ:断食の不思議な力
便秘がもたらす美肌への悪影響
食べ過ぎや肉類の多食は、便秘を引き起こし、その結果、肌に悪影響を及ぼします。肉が腸内で腐敗し、腐敗ガスが腸の壁を荒らすことで、通常は吸収されない老廃物が吸収され、皮膚に吹き出物や炎症が生じます。便から排出される老廃物の大半が肌に影響を与えますが、便が正常に排出されないと皮膚の老廃物が増加し、吹き出物や肌荒れが引き起こされます。従って、便秘が解消されることで、美肌効果が期待できます。
胃腸の休息がもたらす免疫力向上
胃腸を休めることで免疫力が向上します。免疫力向上には、リンパ球と呼ばれる白血球の一種の増加が不可欠です。驚くべきことに、このリンパ球の70~90%は小腸に存在しています。したがって、腸内環境が悪化するとリンパ球が刺激され、免疫力が低下する可能性があります。断食によって腸内環境を改善すれば、リンパ球の働きが向上し、免疫力がアップします。
腸内環境は精神状態にも影響を与えます。セロトニンと呼ばれる気分を安定させるホルモンは、腸内で生成されます。腸内環境が改善されれば、気分にも変化が現れると考えられています。また、断食によって消化のために血液が使われず、脳の血流が増加することで、脳が活性化し、幸福感が生まれます。断食中の覚醒感は、仕事がスムーズに進むという声も多く聞かれます。一度断食してみれば、この「幸福感」を実感できるでしょう。
出典:「スーパーフーズモリンガ断食 断食施設に21年間勤めた私が学んだ断食メソッド」吉田益也 (著) 出版社:徳間書店