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断食効果・デトックスに関する記事
2023.12.20
CategoryDETOX

断食の秘密に迫る!驚きの効果で理想の健康を手に入れよう

”昔から断食が健康法だった⁉︎”

過食すぎる現代人

日本人の食生活は本当に健康的なのか?

和食は世界的に健康的と評価されていますが、果たして日本人は本当に健康的な食生活を送っているのでしょうか?

私たちの日常は、おいしい飲食店やコンビニスイーツ、話題の外食産業など、さまざまな食に関する情報に囲まれています。テレビやインターネットでの情報は絶えず、街には飲食店の看板が溢れ、観光も食べ物で観光客を引き寄せる光景が日常的です。

しかし、この「飽食ニッポン」は食品ロス問題としても表れています。農林水産省と消費者庁の発表によれば、日本では年間2550万トンもの食品廃棄物が出ており、そのうち612万トンが「食品ロス」として廃棄されています。

また、日本人の食生活には隠れた問題も潜んでいます。先進国の中で日本人は、普通に食べていてもカロリーオーバーになり、かつ栄養が不足している「隠れ栄養失調」に陥りやすいとされています。この状態が原因で生活習慣病が増加しており、肉を中心とした西洋の食文化が影響していると考えられています。

古くから食べ過ぎが病気の原因とされてきましたが、今もなおその課題は続いています。

 

古今東西のことわざで見る断食

ピラミッドの練文には、なんと6000年前の知恵が刻まれています。「我々は食べる量の4分の1で生き、4分の3は医師のために食べる」。この言葉は、少食こそが健康の源であり、食べ過ぎは医師の儲けの源であることを教えています。現代においても、毎日の食事量を4分の1に減らすことで、健康的な生活が可能なのです。

日本にも「腹八分目に医者いらず」ということわざがあります。このことわざは時代を超えて、どの国でも食べ過ぎが病気の元凶であることを示しています。フランスには「断食はメスを使わない手術である」、ドイツでは「断食で治らない病気は、医者でも治せない」といったことわざが存在し、西洋医学が主流のヨーロッパでさえ、断食が治療法として認められています。驚くべきことです。

さらにアメリカでは、「すべての薬で一番よいのは、休息と断食である」ということわざが広まっています。アメリカ人の体型を考えれば、確かに断食は必要なのかもしれません。アメリカでは近年、国民の健康意識が高まっており、政府が意識改革に力を入れている結果、断食の利点が広く知られるようになってきました。

 

もともと東洋医学であった日本も、もう一度、江戸時代の医者、貝原益軒(江戸時代の本草学者、儒学者。1709年[宝永6年]に日本の生物学、農学を記した『大和本草』を発行、1712年[正徳2年]には養生(健康、健康法)についての指南書である『養生訓』を記した)が残した「腹八分目」という言葉を思い出してみるべきではないでしょうか。

とびきりの少食者が、結局は最も食べる者となる聖書にはキリストの言葉として、「病気は祈りと断食で治しなさい」と書かれています。

それを裏付ける、アメリカの研究を紹介しましょう。

アメリカの研究が、願い事がガン治癒に与える驚くべき影響を明らかにしています。祈りを受けるガン患者とそうでない患者を比較した結果、祈りを受けた患者の方が治癒率が高かったとのこと。興味深いことに、患者は自分が祈られていることを知らないため、これはプラセボ効果とは言えません。祈りが治療の一環として機能するのです。

このように、祈りも治療法のひとつとして考えられるのです。もちろん、これは現代医学を否定するものではありません。化学療法、投薬、手術、放射線治療なども必要です。私はかつて製薬会社で働いており、薬の効果についても理解しています。製薬会社の努力によって、世界中で多くの人が救われ、健康的な生活を楽しむことができています。西洋医学の進歩も大切だと思っています。

ただし、イギリスのことわざにあるように、「とびきりの少食者が、結局は最も食べる者となる」ように、現代人は過食に陥りがちです。断食が万病に効くと古くから認識されていますが、本章ではなぜ断食が効果的なのか、その効果について説明していきます。

 

生活習慣病の始まりと食べ過ぎ

かつて存在しなかった生活習慣病が現代に増加しています。食べ過ぎが病気の原因となり、特に現代病と密接に関連しています。日常の食事で満腹感を追求する傾向が強まり、「メタボリックシンドローム」や「生活習慣病」などの言葉が生まれました。

これは、現代人の食べ過ぎが主な要因であることを示しており、食べ過ぎが引き起こす主な病気について紹介しましょう

 

高血圧

食べ過ぎは、血中のコレステロール値を急上昇させます。高いコレステロールが流れる血液はドロドロとして、正常な循環を阻害します。このため、体が無理に血液を全身に送り込もうとすると、高血圧になるリスクが高まります。

糖尿病

糖尿病の原因は多岐にわたりますが、肥満だけが発症の鍵ではありません。病気が発症する際には、遺伝的背景や運動不足、美食による肥満など、様々な要因が複雑に絡み合っています。医療現場では、糖尿病の原因として遺伝、年齢、肥満、そして生活習慣(運動不足)を挙げています。

高尿酸血症

一般的に痛風として知られる高尿酸血症は、「贅沢病」とも呼ばれ、食事の乱れが直接の原因とされています。食べ過ぎや運動不足によって引き起こされ、血中尿酸値の上昇に拍車をかけます。また、アルコールの多飲や間食も高尿酸血症のリスクを高めます。

動脈硬化症

動脈硬化症の主な原因は、「高脂血症」と「高血圧」です。エネルギー摂取の増加やコレステロール、動物性脂肪の多い食事が血液中の脂質を増加させ、動脈硬化症を引き起こします。脳卒中や心疾患の元凶ともいえるこの病態は、食べ過ぎが原因であることが明らかです。

虚血性心疾患

虚血性心疾患は狭心症や心筋梗塞のことを指し、その原因も動脈硬化症に起因しています。心臓にできた血栓が心筋梗塞を引き起こすことから、心臓に対する食べ過ぎの影響が如実に表れています。

過食による病気は他にもたくさんあり、書き出すとキリがありません、現代病のほとんどが生活習慣病で、生活習慣病の原因は食べ過ぎによるものです。食べ過ぎ=病気の原因と考えてもよいのです。 食べることは悪にもなり得る
 

食べないことの効果とは?

胃腸の休息がもたらす、本来の調子の回復

「食べないと治らない」という言葉は、食べ物が少なかった時代の古い話に過ぎません。かつては食べることで栄養が摂れ、早く病気が治ったと考えられていました。しかし、現代の多くの病気は、特に生活習慣病の多くが食べ過ぎが原因です。病気の種類によりますが、現代では食事を制限することで病気の予防が期待できるのです。

特に食べ過ぎが常態化している現代人の消化器官は、常にオーバーワーク状態であり、まさに過労寸前です。胃腸の消化能力が低下すると、消化不良が起こり、栄養が不適切に蓄積されやすくなります。このため、断食によって胃腸を休ませることが不可欠です。常に食べ物が摂られ続けている状態から胃腸を解放することで、本来の機能が回復し、消化能力や吸収力が向上します。同時に、代謝や排泄力もアップし、ダイエットにも寄与します。

胃腸の本来の消化能力が低下すると、腸のぜん動運動が鈍り、便通が悪化することがあります。断食によって消化能力が改善されると、便通が改善されるだけでなく、空腹時に活発になる「モチリン」と呼ばれる腸のぜん動運動を促す酵素が分泌され、便秘も解消され、デトックス効果が高まります。

 

美肌の秘訣と免疫アップ:断食の不思議な力

便秘がもたらす美肌への悪影響

食べ過ぎや肉類の多食は、便秘を引き起こし、その結果、肌に悪影響を及ぼします。肉が腸内で腐敗し、腐敗ガスが腸の壁を荒らすことで、通常は吸収されない老廃物が吸収され、皮膚に吹き出物や炎症が生じます。便から排出される老廃物の大半が肌に影響を与えますが、便が正常に排出されないと皮膚の老廃物が増加し、吹き出物や肌荒れが引き起こされます。従って、便秘が解消されることで、美肌効果が期待できます。

胃腸の休息がもたらす免疫力向上

胃腸を休めることで免疫力が向上します。免疫力向上には、リンパ球と呼ばれる白血球の一種の増加が不可欠です。驚くべきことに、このリンパ球の70~90%は小腸に存在しています。したがって、腸内環境が悪化するとリンパ球が刺激され、免疫力が低下する可能性があります。断食によって腸内環境を改善すれば、リンパ球の働きが向上し、免疫力がアップします。

腸内環境は精神状態にも影響を与えます。セロトニンと呼ばれる気分を安定させるホルモンは、腸内で生成されます。腸内環境が改善されれば、気分にも変化が現れると考えられています。また、断食によって消化のために血液が使われず、脳の血流が増加することで、脳が活性化し、幸福感が生まれます。断食中の覚醒感は、仕事がスムーズに進むという声も多く聞かれます。一度断食してみれば、この「幸福感」を実感できるでしょう。

 
 
 
出典:「スーパーフーズモリンガ断食 断食施設に21年間勤めた私が学んだ断食メソッド」吉田益也 (著)  出版社:徳間書店