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断食効果・デトックスに関する記事
2023.12.20
CategoryDETOX

断食施設のメニューと反応

断食施設では、温泉浴などで健康を増進する保養所(サナトリウム)として、特別なジュース断食が展開されていました。野菜と果物から抽出されるジュース、具のない味噌汁、しょうが湯、そして補食の玄米食――1日のメニューは次の通りです。

 

  • 8時: 野菜ジュースコップ3杯(540~600c)
  • 10時: 味噌汁(具なし) お碗1杯(150cc)
  • 12時: 野菜ジュースコップ3杯
  • 15時: しょうが湯(黒糖入り) コップ1杯(100~150cc)
  • 17時45分: 野菜ジュース コップ3杯

4~5時間おきに野菜ジュースを飲み、その他に味噌汁やしょうが湯を飲用するのみで、他には何も食することなく、胃腸を休めて、日中は散歩や観光地巡り、温泉浴など自由に過ごす断食メニューです。

 

野菜ジュースには水分だけでなく、ビタミン、ミネラル、酵素、少量の糖質が含まれ、栄養を補給しつつ、胃腸の休息と共に心地よい体験を提供します。

 

”好転反応”

だいたい、3日目から好転反応が表れ、体内の老廃物が排泄されます。口内がネバネバしたり、汗がべとついたり、尿の色が濃くなるなど(疾患が悪化するケースが多い)反応が現れます。

これは断食の効果が体内で実感されている証拠です。

明らかに断食の反応で体内の老廃物が排泄されていくのが自覚できます。

その他にも、頭痛や下痢・吐き気の症状、口内炎や皮膚の温掛、倦怠感と眠気、このような症状は断食の排泄反応であり、好転反応なのです。

老廃物が体から出始めますが一時的なもので3日目以降は治ります。

老廃物が排泄されるにつれて、体がだんだん軽くなり、顔色はよくなり、気分は晴れ、リュウマチ患者は痛みが薄れていることに気づきます。

 

断食はつらくて動けなくなるのでは?

と思う人もいるでしょうが、先に書いたように野菜ジュースには十分な栄養素が含まれており、「動けなくなるほどつらい」ということはありません。

毎日ゴルフに行ったり、マラソンランナーがトレーニングしたりと普段の生活と同じように動くことができるのです。

 

断食を始めると3日目くらいまでは空腹感があります。テレビでグルメ番組を見たり、飲食店の前を通ると「食べたい」感情が出てきますが、食べ物を見れない環境ならば大丈夫、誰でも我慢ができる空腹感です。

3日目を過ぎたあたりから、空腹感はほとんど感じなくなってきます。逆に、体が軽くなったような気になり、五感が研ぎ澄まされ、自然のありがたさを悟り、「朝日がきれい」「緑が眩しい」など日常の何でもないことに幸福感を得られるようになります。「生きてることに喜びを感じる、生きていることに感謝」なんていう人もいるくらいです。

これは断食により、幸福感をもたらすセロトニンの量が増したための作用と考えられます。

 

”断食成功のカギ、補食期間の「回復食」”

 

そして、7日間の断食を経て補食期間に入り、胃腸の機能を徐々に回復させます

補食とは回復食のことです。

 

玄米の重湯・味噌汁(具なし)・大根おろし・梅干し、この食事を2回、9日目には、玄米のおかゆ・漬物・味噌汁・大根おろし・豆腐・葉物・納豆。この食事も2回、といったように少しずつ固形物にしていきます。そして10日目に、玄米ご飯・漬物・味噌汁・納豆・大根おろし・豆腐・葉物・干物を食べて、断食終了です。

重湯、おかゆ、玄米食(正食)と柔らかい食事から硬い食事へと、2~3日かけて段階的に摂っていくことで、胃と腸の消化機能を徐々に回復させていきます。

この補食期間で不用意に食べ過ぎてしまうと、せっかくの断食効果も台なしになるどころか、逆に体調を崩したり、リバウンドしてしまったりするので注意が必要です。今までの苦労を水の泡にしないためにも、よく噛んで腹八分目を意識して、体を徐々に食べ物に慣らすようにすれば、断食は成功します。

このプロセスを丁寧に辿ることで、リバウンドの心配なく、健康を手に入れることができるのです。

 

 

断食は難しいものではなく、誰もが安全かつ簡単に健康を取り戻せる方法です。ここでは、小学生から90歳を過ぎた方まで、多くの人が成功しています。断食施設で培った経験から言えることは、健康を提供し、人々に幸福をもたらす「人助け」の仕事に、私は生きがいを見出しているということなのです。

 

 

出典:「スーパーフーズモリンガ断食 断食施設に21年間勤めた私が学んだ断食メソッド」吉田益也 (著)  出版社:徳間書店