断食により薬なしで体調不良を克服

断食を通して出会った縁に感謝！−神奈川県上さん（女性）

仕事の激務から深刻な体調不良に

私は断食歴24年になります。

出産を経て職場復帰したのですが、ストレスから体調を壊し、それが原因で免疫システムが正常に機能せず、深刻な体調不良になりました。仕事、子育てなど環境の変化に体も心もついていけなかったのでしょう。いろいろなことをリセットしたいという思いから、断食に挑戦しました。

断食をすると、体が軽くなる感じがしました。それとともに、心も軽くなっていくのがわかります。断食を経験すると、嘘のように状況も改善していきました。体の中の毒素がデトックスされ、血液がきれいになったからなのでしょう。断食が効果的だと実感できたのです。

しかし、体調が改善するとつらかったことは頭から消えて、日常生活に戻ります。仕事や家庭など多忙な毎日を過ごすことになり、健康に気を使ってはいるものの、自宅で断食は行いませんでした。

断食に挑戦してから10年ほど経過したころ、会社を設立するにあたっての激務からのストレスで再び以前のような体調不良に見舞われました。体が悲鳴を上げていたのでしょう。

思い切って休職をし、最初は10泊の長期断食にチャレンジしました。

10年ぶりの断食です。それなのに断食施設のスタッフとして働いていた吉田さんは、私のことを覚えていてくださいました。今でもそのうれしさは覚えています。

その後も10泊の長期断食を数回、さらに症状がよくなっていくにしたがって4泊、3泊と短くしていきながら、ほぼ10ヵ月ほどかけて、薬を使用せずに断食と体を温めることに専念して完治させ、職場復帰を果たしました。

以来、私の健康維持とリフレッシュのため、断食施設を訪れるのがルーティンとなりました。今では断食施設に2～3泊の断食プランで、ウォーキング、ヨーガ、瞑想、いつもより長めの入浴など滞在時の過ごし方を工夫しながら、仲間をお誘いして共に断食を楽しんでいます。

基本的に私の断食は断食施設を利用するのみです。私が施設で行うことを常としているのは、現実生活から切り離した時空間を満喫できるからです。また、断食施設での交流が私にとっての心のビタミンとなっているのも断食施設を訪れる大きな理由です。

遠方から年に一度10泊以上の断食をしている友人がいます。彼女とは断食施設で知り合い、その後も交友を温めて15年になります。「断食」をキーワードに広がった人間関係といえるでしょう。

それは同じ断食を行う宿泊客だけではありません。断食施設のスタッフの方々に会いたくて訪れているのかもしれません。

特に吉田さんはいつも両手を広げて迎え入れてくれます。それなのに適切な距離をしっかりと保持されます。滞在者の人柄、背景、家族状況など、おそらく一人ひとりについて、しっかりと理解してその人に合った対応しているのがよくわかります。しかし、それを前面に押し出すことのないので、非常に大きな安心感を得ました。

断食施設はその性格上、長期滞在する方も多い施設です。ゆえに、「そこで働いている人がどういう人であるのか」が、非常に大切なのです。

吉田さんがファスティングホテル「海の杜」を開業されたと伺った時、すぐに「ダイエットをしたい！」という友人の顔が思い浮かび、誘って滞在しました。「吉田さんの施設なら間違いない！」と思ったからです。

海の杜では、はじめて「モリンガ」に出会いました。とても栄養が豊富で、私も自宅の朝食で豆乳ヨーグルトに「モリンガパウダー」をかけるようになり、すこぶる快調です！

友人も海の杜を非常に気に入り、その後も長期滞在しているようです。

吉田さんとの久々の再会の時、以前勤めていたスタッフの近況を伺うと、すべてすぐに答えてくれました。吉田さんは以前のスタッフにも毎日、「元気？」とメールをして今でも連絡をとっているとのこと。人との縁を大切にしている吉田さんらしいエピソードであり、こういう人と私も一緒に働きたいと心から思いました。

私は長男と一緒に、断食施設によく訪れていました。写真を撮ることをなりわいにしたいと思っていた彼が個展を開いた時には、吉田さんはわざわざ大切な休日を使ってはるばるお越しいただき感激しました。

長男は残念ながら私より先に逝ってしまいましたが、その死別にあたっては言葉にできないほどのお心遣いを賜り、あふれんばかりの感謝で胸がつまります。

私は、「場所」に行っていたのではなく、吉田さんをはじめとするみなさんに、つまり「人」に会いに行っていたのであるということを改めて感じます。

出典：「スーパーフーズモリンガ断食　断食施設に21年間勤めた私が学んだ断食メソッド」吉田益也 (著)　 出版社：徳間書店