- 2023.12.10
- CategoryVOICE
突然のガン告知も、断食で数値が改善
自分の気分に合わせて断食生活−愛媛県 Mさん(女性)
9泊10日の断食からスタート
私は42歳のころ、ガンの宣告を受けました。告知された瞬間は目の前が真っ暗になり1週間悩み続けましたが、気持ちを切り替え、「ガンの原因を改善すれば病気もよくなる!」と信じ、自分で何ができるか探し始めました。
以前より健康に関する書籍や雑誌に関心を持っており、その中に断食に関するものもありました。
手術や投薬や放射線治療などの現代医学での治療に抵抗を感じており、「自分の体は自分でしか治せない」という意思のもと、肥満のための減量と自己免疫力の向上、日々の体調をよくする手段として断食にチャレンジしてみようと考えました。そしてまずはきちんとした断食を学ぼうと、断食施設に申し込んだのです。
その予約の電話をとっていただいたのが吉田さんでした。それ以来、ずっと親身かつフレンドリーに接してくれています。
初めての断食は9泊10日でした。最初から長期の断食は無謀かもと思いましたが、病気への効果を期待し、自分の免疫力アップを信じてチャレンジしました。
断食施設には美容、好奇心、病気療養などさまざま事情を抱える人が訪れていました。
私もガン宣告を受け、死が迫っている不安がありました。それぞれの事情により、当然表情や態度でも温度差が生じます。しかし、吉田さんを始めスタッフの方々は、どの宿泊客に対しても同じように明るく寄り添った接客をしてくださいました。
特に感じたのは、私と同じ病気療養の人には、施設のスタッフのホスピタリティが断食の効果を上げる最大の要因ということです。
断食3日目ぐらいから頭痛、腹痛、眠気、倦怠感、目ヤニの増加などが感じられました。
しかし、それも次第に薄れていき、断食明けは頭がスッキリと冴えて、今まで味わったことのない爽快感を得ました。そして体がとても軽く感じました。ガンという先行き見えない不安も薄れ、気持ちが落ち着いて安定しているのがわかります。
好転反応かどうかはわかりませんが、断食をしたあとの生理では大量の出血があり、塊のようなものも出ました。断食では血液がサラサラになると聞きましたので、たぶん、断食によるデトックス効果ではないかと思います。
最初の不安をよそに、あっという間に10日間が過ぎました。体重も5キロ減り、身体が軽くなりました。これでガンが消えたわけではありませんが、断食による効果なのか、それとも断食を乗り越えた自信からなのか、自分の将来を前向きに考えることができ、希望が見えてきました。
その後、病院にてガンの検査を行うと、驚くことに数値が改善していたのです。断食による効果が数字となってはっきり改善されるのを見て、「断食施設に来てよかった」と心底思い、定期的に断食をしようと決めました。
断食に失敗はない
私は断食施設を利用することもあれば、自宅でも断食を行います。
自宅の場合は1日や半日断食などを気が進む時に、モリンガジュースやフルーツジュース、ノンカフェインのお茶、具なし味噌汁などの液体のみで過ごしています。そしてテレビは見ずに、スマホやパソコンもなるべく断って、ウォーキングやお風呂にゆっくりつかる、日記などの文章を書く時間にあてています。テレビやスマホの使用を避けるのは、電磁波から離れ、極力自然の中に身を置き、自分の考えをゆったりとまとめたいからです。
断食施設での断食も同じです。ファスティングホテル「海の杜」ではモリンガジュースを摂って、あとは自然の中で散歩などのんびり過ごしたり、今後自分のしたいことについて目標や計画を立てるようにしています。
なぜなら、断食をすると体調がよくなるだけでなく、イマジネーションが向上し、何か新しい発想が生まれる感覚がするからです。だから、気持ちの面でもスケジュールの面でも、できるだけゆったりとした断食プランを組むようにしています。
このように私の断食の特徴は、あまり「断食をする!」といった縛りを設けずに、気分に従って行う点です。たとえ、途中で挫折して何か食べてしまっても、自分を責めたりしません。それはその時が断食に適してなかった気分だったのだと思うようにしています。
そのため、私は断食に失敗はないと考えます。
断食をしたい時に自分の納得いく範囲ですればよいからです。「5キロ痩せる!」といった目標を持つとそれが達成できないと失敗になるのでしょうが、私の断食をする目的は体調管理と体重調整、そして病気の予防のためです。さらに今後の計画を立てるためでしょうか。特段、目標があるわけでもないので、成功や失敗がないのです。
気分が乗らない時に断食をしても、イライラが募り、ストレスがたまって、逆に体に悪影響を及ぼす可能性があります。だから、無理もしません。思いのまま、気の向くままの断食をしています。
これからも断食をすることを目的にせずに、断食によって得られる恩恵を感じながら、断食ライフを送っていきたいと思っています。
出典:「スーパーフーズモリンガ断食 断食施設に21年間勤めた私が学んだ断食メソッド」吉田益也 (著) 出版社:徳間書店