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利用者様の声
2023.12.10
CategoryVOICE

うつ病による心の状態が変化

5日間の予定が1カ月も断食施設に滞在東京都Hさん(女性)

うつ病症状のための休職から半年後に断食施設に訪れる

2014年4月ごろに、うつ病による症状のため、会社を休職して療養にあたっていました。けれども、なかなか回復しません。そんな中、半年ほどたった10月後半に知人から、「私もひどいアトピー性皮膚炎になったけど、断食・食事療法で改善されたのよ。あなたももしかしたら、何か変化のきっかけになるかもしれないから試してみたら」と、断食・食事療法を教えていただき、施設を紹介されました。

 

その施設は以前に吉田さんが勤めていたところでした。病院通いをしていたものの改善の兆しは見えず、何かの変化を求めて、5日間の滞在で予約をとりました。ただ、体調が悪化してしまわないようにと断食メニューではなく、玄米食を基本として食事療法を行いました。まずはその雰囲気だけでも味わおうという試みです。

街中の喧騒から離れ、自然に囲まれた環境で、読書をしたり、温泉に入ったりと、心穏やかに過ごせたらと思っていました。

しかし、当時はうつ病のため、不安感や周囲の方々に恐怖を感じてしまう症状がとても強く、初めての場所や雰囲気になかなか馴染むことができません。とても心細く、スタッフの方々が声をかけてくれても、焦ってどうしてよいかわからずに会話もままなりませんでした。

「やはり無理だったのかな。なんで来てしまったんだろう」最初は毎日のように泣いていました。

しかし、吉田さんは優しい笑顔でたくさん声をかけてくださったり、食堂についてきてくださったりと、何かと気にかけてくださったのです。すると、私も徐々に心を開くことができました。そこから少しずつ他のスタッフの方々とも話すようになれたのです。そうするうちにそれまで主治医にもなかなか話すことのできなかった私自身のことや不安なことなどを、吉田さんに少しずつですが、お話しできるようになっていました。

しかし、今度はやっと慣れた環境から、離れることに恐怖を感じてしまったのです。施設から帰宅することができなくなってしまい、その後ほぼ1カ月の間、滞在させていただくことに…..。

その間もたくさん話しかけてくださったり、小さな成功体験を積めるように導いて助けてくださったり、吉田さんを始めスタッフのみなさまには温かい応対をしていただきました。そして、ようやく帰宅できるようになりました。

帰宅する際に吉田さんから「直接お話ができない時は、お手紙を書いてください」とのお言葉をいただき、その後何度もお手紙を書かせていただきました。

 

断食施設スタッフがカウンセラーに

 断食施設には半年に一度ほどのペースで訪ねるようになりました。

時間をかけながら、心の状態や体調と相談しながら、食事療法から断食療法に切り替え、昼・夜の玄米食、朝のみだったジュースを、朝と昼をジュースにしました。その後、3食ともジュースとする完全断食にもチャレンジしました。

2泊3日の断食を行ったところ、2日目の夜くらいから、唾液がさらさらときれいに透き通るような感じを受けました。また、少しアトピー性の湿疹も出てきました。吉田さんに相談したところ、「それは好転反応ですから、気にしなくても大丈夫です。すぐによくなりますよ」といわれ、安心したのを覚えています。さらに便秘気味でしたが、お通じが始まりました。

以前、主治医に断食について相談した際、「脳と腸はつながっている」というお話をうかがったことがあります。

腸内環境をよくすれば、体が軽くなり、脳も活性化されます。

ただ、私の場合、断食施設を訪れる大きな理由は、吉田さんやスタッフの方々にお会いしたいことと、自然の中で静かに過ごしたいからでした。

とても不安がある時や大きな決断が必要な時になると、お手紙だけではなく、日帰りで訪ね、ご相談したこともあります。

その際も嫌な顔ひとつせずに、ためになるお話や経験談などをお聞きしました。それまで知らなかった知識を与えてくれたり、そのような考え方をするんだと感心したり、音楽や映画・本をすすめていただいたりと、いつしかカウンセラーさんのような存在になっていました。

 

ファスティングホテル「海の杜」に初めて伺ったのは、2020年7月1日のことです。

以前からとてもお世話になっている吉田さんがオープンするとうかがい、オープン前にご挨拶も兼ねて訪れました。

大きな樹木がたくさんある広いお庭にとても驚き、鳥の声もたくさん聞こえました。このような雰囲気がとても好きで、気持ちも穏やかになれました。

その日はご挨拶だけで帰宅する予定でしたが、夜からとても強い雨になる予報で、泊まらせていただけることになりました。お部屋に案内されると、きれいなベッド、可愛らしくて素敵な照明器具や洗面台、大きなテレビ、そして大きな窓から木々がたくさん見えるお部屋でした。

思わず、「わー、ホテルみたい」と口に出してしまったほどです。この施設から少し歩くと海にも出られるとお聞きして、ホテル名の「海の杜」が本当にぴったりで素敵なお名前だなと感じました。

その後も海の社に何度も訪れています。

自宅でも毎朝、モリンガ豆乳を続けており、調子がいい時は1日のうち、1食か2食をモリンガジュースにする半断食を行っています。

私にとって断食は体をよくすることよりも、心をよくすることを主眼に置いています。

断食によってご縁のできた吉田さんにはたくさん助けていただきました。これからも自分の心と体に相談しながら、断食をしていきたいと思っています。そして、もっと断食について学んでみたいと思っています。

 

出典:「スーパーフーズモリンガ断食 断食施設に21年間勤めた私が学んだ断食メソッド」吉田益也 (著)  出版社:徳間書店