- 2023.12.20
- CategoryDETOX
断食を行う目的:なぜ人々が断食を選ぶのか?その目的を解き明かす
断食を行う目的を自覚する①
断食に成功する人、失敗する人
断食は修行にあらず
断食を継続できる人、1回で挫折してしまう人、あるいは途中で空腹感に屈して断食を諦める人もいます。しかしながら、私の経験から言えるのは、初めて成功する人が継続できる傾向にあるということです。つまり、初めての断食が極めて重要であるということです。そのために、初めは断食施設を利用することをお勧めします。
断食に成功する人々は、多くが断食ハイを経験し、達成感を感じます。この感覚は脳に記憶され、再び断食に挑戦したいという欲求を生むことがあります。こうした成功体験が、断食をポジティブな活動としてとらえる理由です。
一方で、断食を難易度の高い修行とみなすと、嫌気が差します。確かに、一部の宗教では断食が採用されていましたので、修行として考えることも理解できるかもしれません。ただし、現代の断食(ファスティング)は、その雰囲気や概念からも見て、エンターテインメントやアクティビティの一環としてとらえた方が近いでしょう。
そのため、軽い気持ちで取り組み、心地よさを体感し、楽しむことが重要です。そうしたアプローチが、断食を日常に取り入れる一助となります。
断食施設での経験から言えることは、成功する人は自らお金を払って断食を選ぶ人が多いということです。一方で、強制的に連れてこられた人たちや、不本意ながら断食を行う人たちは、断食特有の反応が出ないことが多く、その違いは明確です。
娘さんからのプレゼントで来たというお父さんも最初は渋々断食を行っていましたが、途中から反応が出てきたことでやる気がわき、最終的にはスッキリとした表情で帰っていきました。このように、反応が出るとモチベーションも高まるようです。
断食中には体重が減らない人もいますが、帰宅後に腸が活性化し、劇的な痩せ方を実感する人もいます。反応は様々で、見た目に現れなくても老廃物がデトックスされ、むくみが取れたり、体内のクリーニングが行われているのです。
初めての断食でも、2〜3日の短い断食なら繰り返しやすいでしょう。休みが3日しか取れない場合は、前日から自宅で断食を始める人もいます。そうすると、「今度は1週間の断食に挑戦したい」「月に1度は断食を行う」といった断食への欲望が芽生えます。こうして断食の継続性とストイックな性格が形成され、趣味としての断食が育まれていきます。断食ハイを味わうと、中毒性が出てくるのです。
出典:「スーパーフーズモリンガ断食 断食施設に21年間勤めた私が学んだ断食メソッド」吉田益也 (著) 出版社:徳間書店